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スポーツツーリズムについて-インバウンドコラム第2回

2023年3月8日WBC(ワールドベースボールクラッシク)が開幕した。連日、侍ジャパンの活躍もあり、日本のメディアでは多く報道されているものの、そもそも野球自体の人気は、世界的に見てもサッカーに比べればかなり低く、マイナースポーツだと言わざるを得ない。

スポーツをインバウンドツーリズムに活用すると言うと、オリンピックや国際大会などの観戦をイメージしやすいが、この場合のスポーツは、選手・関係者以外にとっては、正に「見るスポーツ」となる。カタールでのワールドカップサッカーや、2019年日本で開催されたワールドカップラグビーなどを想像していただけば、自国の選手の応援に世界中を帯同する一定のファンがいるのも事実であり、これも立派なスポーツツーリズムであると言える。

しかし筆者が強調する「スポーツツーリズム」は「するスポーツ」である。近年ツーリズムの業界では、それぞれの地域での体験(観光)を旅行に組み込む例を多く見かけるが、その地域でしか体験できないことが付加価値を高めることになり、最終的に地元に落ちるお金が増える仕組みを目指す構図となっている。

ただ日常生活で楽しんでいる、マラソンであれば、マラソンシューズを持ってくるだけで、どこでも気軽に安価に楽しめる。筆者が以前推進していた「スポーツツーリズム」は、もう少し金額もかかるが、その地元ならでは体験で楽しめるスポーツを指す。例えばスキー、ゴルフ、ダイビングなどは日本でしか楽しめないスキー場、ゴルフコース、ダイビングスポットがあり、日本に来ない限り楽しめない。さらに最近では、しまなみ街道を、自身のイタリア製の自転車を持ち込んで、1週間以上、瀬戸内の島々をめぐるヨーロッパ人も多くサイクリングも有望市場といえる。

今後は、自身が趣味としているスポーツを、日本で独自のスポットを巡りながら、日本の食も同時に楽しんで、長い時間をかけてめぐってもらうことが、高付加価値旅行の促進にもつながると考えられている。


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