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TOP » ブログ » - アジア各国を訪問して アウトバウンド客増やすには? - インバウンドコラム 第4回 2023年7月1日

- アジア各国を訪問して アウトバウンド客増やすには? - インバウンドコラム 第4回 2023年7月1日

5月にベトナム、6月にタイ・カンボジアとこの2ヶ月に久しぶりにアジアを出張した。成田・羽田空港両方の空港を利用したが、どの空港も出発ゲートは、欧米人中心のインバウンド客であふれており、空港チェックインカウンター前のお店はどの店(飲食店に限らず)もインバウンド客で活況を呈していた。一方日本人観光客の姿は、全体の20%から30%ぐらいの状況で、アウトバウンドの苦戦が目に見える形となった。特に日本の休日でもなく、週末でもなかったため、日本人客が少なかったのは否めないのかもしれない。また到着した、ハノイ空港、タイスワンナプーム空港、プノンペン空港は、コロナ前と全く同じで、コロナ対策を全くしていなくて、ほぼノーチェックで入国できた。やはり日本人旅行者はどこでも少なく感じた。市内に入っても状況は現在の日本と同じく、欧米人を中心とした、旅行客でごった返していた。今年の夏休みや年末年始でどれだけ日本人のアウトバウンド客が戻ってくるかによって、アウトバウンド復活の全体像が見えてくるとは思われるが、今の日本のメディア(WEBも含めて)の海外現地情報は圧倒的に少ないと感じる。

日本の観光地の情報は、SNSで旅行者自身が発信していることとも直結するが、日本の観光地・レストラン・珍しい食べ物のオンパレードである。一部のインスタグラムでは、ハワイの現地情報を扱って発信もしていたりしているが、アウトバウンドの情報は、ほぼ見られない。(一部のYouTube情報のみ)

アウトバウンド全盛の際は、雑誌・テレビなどのメディアがこぞって、現地最新情報を流していたものだが、情報の選択幅が増え、マスメディアに大量に情報を流す時代ではないので現在はメディアの活用も全盛期ほど感じられない。

では、インバウンドに限らず、旅行者を増やすにはどうするのか?
それには、現地の人々との交流を増やすしかないと思う。オーストラリアのスキーヤーが北海道のニセコに多く訪問し、さらに長く(平均2週間)滞在していて、オーストラリア人に北海道ブームを引き起こしたが、スキーそのものの魅力が多くのオーストラリア人を引き付けただけでなく、現地の居酒屋に毎日訪れ、そこの店主と仲良くなり、最後は、その店主に会うためにニセコに来ていたという。

V.F.R(Visit Friends & relatives)という旅の目的が日本人の海外旅行には少ないと感じる。もっと海外に出て、お友達を作って、現地人との交流が増えれば、自然と訪問も増えると思うのだが、どうだろうか?日本人の若者が海外に行かなくなったと聞くが、老若男女、お友達が海外に居れば、それだけで海外旅行の動機付けとなると思うのである。


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